人間の細胞というのは、いまだに解明されていないことだらけです。とても精巧なシステムを持っていて神秘的ともいえるような生命力に満ちています。脳というものを考えてみると、神経細胞の働きなどはわかっているものの、それがなぜ知恵や意識を生み出していくのかはまったく解明されていません。

免疫や自己治癒力というのがありますが、これも部分的にはわかっているそうですが、全体的なことを考えると、わからないことだらけです。一説には、人の元素から臓器に至る多層の階層構造を貫いている立体的な相互作用が起きているというものがあるそうです。

この予測できない相互作用を創発現象とするならば、生命は創発現象の塊だといえるでしょう。人の老いたら死ぬということも解明されていません。細胞に組み込まれたプログラムという説もあり、また人体から取って培養した細胞は、およそ５０回分裂すると死ぬということもいわれています。

寿命が尽きるというのがプログラムされていることだとしたら一体誰が作ったか知りたくなりますね。